ハープスブルクの絵本部屋~中欧の国の絵本~

ドイツ語絵本と中欧の国々(チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、ポーランド等)の絵本を原語で読んでいきます。 また、和訳されたこれらの国々の絵本、児童文学も読みます。

Mai 2011

びょうきのブルンミ

<Brummi (Boribon) beteg>

u10

[題名のハンガリー語]
beteg 病気の、病人


Marék Veronika (マレーク ベロニカ) / 文・絵

羽仁 協子 / 訳


05 Pagony Könyvek
06.2  風濤社


・ この絵本だけは、風濤社の絵本にしては珍しく、ハンガリー語の原題などの原作についての情報を載せている。

・ 表紙にキップコップが登場している。

・ ネコちゃんをずっと追っていっても楽しめます。

022

・ 珍しくおとなが登場してきます。お医者さんです。
ハンガリーでは、医者から処方箋をもらって、薬局で薬をもらうという
医薬分業になっているのが、この絵本の内容からわかります。 

021

・ ハンガリーでは、熱のある人はお風呂に入って、お湯に少しずつ冷たい水を入れて冷ましていって、体の熱を下げるという「熱冷ましのお風呂」に入るそうだ。 ふ~ん、そうなんだ。 勉強になったな! 絵本といえど馬鹿にはできません。

・ (ラストの絵) ピクニックのリュックを抱いて寝ているブルンミ、かわいいです!







ktg 11-[126]

ボリボン

<Boribon>

u3



Marék Veronica (マレーク・ベロニカ)  / 文・絵
  1937年、ハンガリーのブダペストに生まれる。 文学やデザインを勉強するかたわら国立人形劇場のスタッフとして活動し、子ども本の世界に興味を持つようになる。 17才の時、『ボリボン』(本書のもとになった絵本)を出版し、高い評価を得て、その後、次々と絵本を発表する。 絵本以外にも、テレビの子ども向け番組や人形劇、アニメーションの分野などでも活躍している。 主な絵本作品としては、『ラチとらいおん』(福音館書店)、『おやすみ、アンニパンニ!』(風涛社)など。 ブダペスト在住。

みや こうせい / 訳
 1937年、盛岡市に生まれる。 バルカン半島の民俗・伝承を独自の視点で研究、紹介し、エッセイスト、フォトアーチストとして活躍。 著書に『明日は貴族だ!』(あすなろ社)、『羊と樅の木の歌』(朝日新聞社)、『森のかなたのミューズ達』(音楽之友社)、『マラムレシュ―ルーマニア山村のフォークロア』(未知谷)『ユーラシア無限軌道』(木犀社)、写真集に『ルーマニアの赤い薔薇』(日本ヴォーグ社)、『ルーマニア讃歌―ヨーロッパのヨーロッパ―』(平凡社)など。 フランスやルーマニアでも出版。 パリのシャイヨー宮やウィーンの民俗学博物館、ニューヨークなど各国で写真展を多数開催。東京在住


1958 Móra Ferenc Könyvkiadó (Budapest)
2002.9  福音館書店
「本書は、1958年ブダペストで出版されたものを作者自身が全面的に描き改め、日本語版のオリジナルとして出版されたものです」
(この日本語版の作品が、別バージョンのオリジナルであるという意味か?  とすると、このバージョンのハンガリー語版というのは出ているのだろうか?)


・ 5ページの本の表紙の絵は『ラチとらいおん』のライオンのようですし、破られている本は、Laci és az oroszlán (Laci and the lion)と書いてあるようです。







ktg  11-[125]

ブルンミとななつのふうせん

<Boribon és a hét lufi >

u2

[題名のハンガリー語]
és  英語の and に相当
英語の the に相当
hét 
lufi  (=luftballon)  
《colloquial, informal usage》 balloon 風船


Marék Veronika (マレーク ベロニカ) / 文・絵
 1937年、ハンガリーのブダペスト生まれ。 国立人形劇場のスタッフとして働いた後に、絵本作家に。

羽仁 協子 / 訳
 1929年、東京生まれ。 ライプツィヒ音楽大学卒業後、ブダペスト音楽大学講師に。 帰国後、音楽を通して子供の心を豊かにする独自の教育に力を注いでいる。


1976  Minerva(ハンガリー語原作)
2004.4  風濤社


・ 風濤社の絵本には何故、ハンガリー語の原題などの原作についての情報を載せないのでしょうね? 子供の本だからと軽く見ているのでしょうか?

・ 「ざんねんだったわね でも ふうせんは いつか なくなるものよ」
アンニパンニの言葉は、いつも悟りきった人=「大人」のことばです。



[翻訳について]
・ どうして、ハンガリー語原作では「Boribon ボリボン」という名なのに、日本語翻訳版では「ブルンミ」に変わっちゃってるんでしょうね? 謎です。






dnj 11-[123]

鳥のうた

<Makis Wunderbare Reise>

u1

György Lehoczky (ジョールジュ・レホツキー)/絵
August 1901 in Vihnyepeszerény, Österreich-Ungarn 生まれ
第2次大戦後、西ドイツに移住
Januar 1979 in Saarbrücken 

vollständiger Name: György Károly László Lehoczky war ein ungarisch-deutscher Architekt und Kirchenfenstermaler.

木島始/詩
1928京都生まれ。 東大英米文学科卒

c 71
1979.6  佑学社



詩的すぎて、最後のオチがわからない???







chd 11-[118]

犬のラブダとまあるい花

<Labdarózsa>

h2


[出てくるハンガリー語]
ラブダ labda ボール
ロージャ rózsa  バラ
ポガーチャ pogácsa バターや卵で煉(ね)った粉菓子
ヴィジュラ vizsla ハンガリアン・ポインター


Bálint Ágnes(バーリント・アーグネシュ) / 文
 1922生まれ

Reich Károly(レイク・カーロイ) / 絵
 1922~1988

うちかわかずみ / 訳
 1979生まれ。 大阪外大ハンガリー語科卒。 ハンガリー在住。 ネットショップ古書店「パビリオンブックス」


c 02
06.4  冨山房インターナショナル



・ 段ボール箱の家に住む少女バルバラは、ホームレスの子供?
少年アダムは車に住んでるし、彼らの親はどうしたんでしょうね?

・ 最初は「コマッタ子ちゃん」のバルバラが、読んでいくうちに「いいとこあるじゃん」と思わされます。 バルバラって、ホントは「おとな」です。

・ 訳者あとがきによると、ハンガリーの学校は午前中で終わり だそうです。 いいなあ!






11-[112]
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