ハープスブルクの絵本部屋~中欧の国の絵本~

ドイツ語絵本と中欧の国々(チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、ポーランド等)の絵本を原語で読んでいきます。 また、和訳されたこれらの国々の絵本、児童文学も読みます。

Juni 2011

ブルンミのピクニック

<Boribon kirándul>

u7

[題名のハンガリー語]
kirándul 遠足に行く


Marék Veronika (マレーク・ベロニカ) / 文・絵

羽仁 協子 / 訳


05 Pagony Könyvek(Budapest)

06.5  風濤社


・ アンニパンニって、ちゃんと着替えてるんだね。 マレーク・ベロニカはいつも芸が細かい。

・ アンニパンニとブルンミの関係って、お母さんと息子のようだ。


[翻訳について]

・ 日本語版には、オリジナルの題名を<Brummi kirándul>
としている。 どういうこと? 彼の名前は、ブルンミなの? それともボリボンなの? どっちなの?





ktg  11-[144]

サッカーしようよ! ブルンミ

<Boribon Focizik>

u10

Marék Veronika (マレーク ベロニカ) / 文・絵

羽仁 協子 / 訳


2010 Pagony Könyvek (Budapest)
06.2  風濤社


・ かつて、ハンガリーは、サッカーがものすごく強かったんですけどもね。他のヨーロッパ諸国から恐れられるぐらい強かったのに・・・。
 もうどれくらい前からワールドカップに出場してないんでしょうか? さびしいですね、ハンガリーのいないワールドカップなんて・・・。





ktg  11-[143]

仕立屋のニテチカさんが王さまになった話 ポーランドの昔話

<O tym, jak krawiec pan Niteczka został królem>

p3

Kornel Makuszyński  (コルネル・マクシンスキ)・再話
 1884〜1953年。 詩人、小説家、文芸評論家。 ことに、子ども向けに多くの作品を残したことで知られ「ポーランド文学史上もっとも明るい作風の作家」と評される。 1926年、詩集『祖国の歌』により国家文学賞を受賞。 社会主義時代のポーランドでは非常にめずらしかった漫画の作者としても有名で、その代表作『おす山羊マトゥウェックの冒険』は、今も版を重ねるロングセラー。 ポーランドには、この「マトゥウェック」の顔をマークにした児童文学の賞「K.マクシンスキ賞」があり、若い作家の登竜門になっている

 マクシンスキの作品が「ポーランド文学史上もっとも明るい作風」だとすると、ポーランドの文学ってのは、よっぽど暗い作風ばっかりだってことだね。

Bogusław Orliński  (ボグスワフ・オルリンスキ)・絵
 1941年、ワルシャワ生まれ。 画家。 1967年にワルシャワ美術大学絵画学部を卒業。 その後、画家として100冊以上の絵本を手がけてきた。 1979年に青少年のための創作活動により総理大臣賞受賞。 1997年にはワルシャワで開かれた「現代ポーランド書籍美術コンクール」に『スカンジナビアの昔話』を出品し、アルコ・ベッカー社賞受賞

足達和子(アダチカズコ)・訳
 1945年、東京生まれ。 法政大学卒業後、ワルシャワ大学に留学。 在学中に執筆した『日ポ・ポ日小辞典』が、1982年にワルシャワで出版された。 帰国後、ポーランド航空日本支社勤務、静岡産業大学講師などを経て、現在は通訳・翻訳に従事する。 訳書に『ふゆのさくら現代日本名詩選』(日ポ 二カ国語版/1992年、日本翻訳出版文化賞受賞)などがある


2010/3 偕成社


・ ♫ われらのくちびるよ 聖母をたたえまつれ
 栄えある聖母を あがめまつれ ♫ (p22)

悪魔一家をやっつけたこの歌から、カトリック国ポーランドには、聖母信仰があることがわかります。

・ 第1次世界大戦中の1916年に、キエフ(当時はポーランド領)で出版された童話集『とても不思議な話 (Bardzo dziwne bajki)』の中の一篇。

・ 主人公の名前ニテチカは、ポーランド語の「糸」(nić)に縮小辞をつけたもの。つまり、「小さな糸」

・ ニテチカさんの出身地、タイダライダは架空の町。
 王様になったパツァヌフは、クラクフの東に位置する実在の町。

・ 昔話研究の用語で「愚か村話」と分類されるもの

 パツァヌフ=おかしな人ばかり住んでいて、おかしなことばかりおこる町。 蹄鉄をはかせたヤギが出てくるのが決まりごと (普通、ヤギには蹄鉄をはかせない)。登場人物や話運びの素っ頓狂さを表す (ヤギは突然べェェーッと鳴いて道行く人を驚かせるので)。

 シャーヌフ(北部沿岸地方の町)=たいてい牛が出てくる。町の人たちの鈍重さに重ねられている。

 グルエツ(ワルシャワ近郊の町)
 モシーナ(西部地方)







dnj  11-[141] 

ミンケパットさんと小鳥たち

<Herr Minkepatt und seine Freunde>

d1

Ursula Genagino (ウルスラ・ジェナジーノ) / 作


Józef Wilkón (ヨゼフ・ウィルコン) / 絵

 1930年、ポーランドのBogucice 生まれ。 ワルシャワ郊外在住。 広い庭のあるおうちで、動物たちと一緒に暮らしているそうです。 ミンケパットさんみたい!


いずみ ちほこ / 訳

 

 

c 1964 Middlehauve Verlag (München)

99.2  セーラー出版

 

 

・ どうして、渡り鳥たちは南の国へ向かわなかったのだろう?

 

・ ミンケパットさんみたいな人に憧れます。 私も風変わりな変わり者なので、将来、「日本のミンケパットさん」になれる資格充分です(笑)。

 

 

 

 

dnj  11-[136]

ぼくとおにいちゃん

<Öcsi és Bátyó>

u11

[出てくるハンガリー語]

Ma játékdélután lesz !
Hozd be a legkedvesebb játékodat !


・ 16.「今日の午後は 子供のお楽しみ会です。
あなたが一番好きなおもちゃを持ってきてね」


[語句]
ma today
játék  娯楽、おもちゃ
délután  afternoon 
lesz あるだろう (vanの未来)  will be
hozd  (君は)持ってきて! (hoz 「持ってくる」の2人称単数「君」への命令形、定活用)
be (こちらの)中へ
the
legkedvesebb  kedves 「好ましい」の最上級
-od 君の  《所有人称接尾辞》
-at 
~を 《対格接尾辞》 (所有人称接尾辞が付いた語に付く時は、
 -at, -et になり、動詞は定活用になる)




Marék Veronika (マレーク・ベロニカ) / 文・絵

うちだ ひろこ / 訳
  佐賀市生まれ。 日本女子大学文学部卒業後、筑波大学大学院で地域研究を専攻。 在ハンガリー日本大使館専門調査員を経て、東欧、中東、南アジア等の開発援助に携わる。 翻訳絵本『びょういんにおとまり』


2008  Vivandra Kiadó (Hungary)
09.11  風濤社



・ 「ぼく」も「おにいちゃん」もいい子です!

・ 6.に 『ラチとらいおん』のライオンが登場してきます。

・ 9.にキップコップの壁掛けが、さりげなく登場してます。

・ 「ハンガリーのイースターのお祭りでは、男の子が歌いながら、花に水をあげるように、女の子に水をかけます。 女の子は、お礼に男の子に卵をあげます」(9.) ふ~ん、そうなんだ。 マレーク・ベロニカの絵本は、お勉強になります。







11-[133]

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